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2020年 02月 03日
![]() 『Yチェアのペーパーコード張り実演を通して、Yチェアを知る』 講師:坂本茂氏 (北欧家具修理)|補足解説:島崎信氏(当協会理事) 日時:2020年1月24日(金) 19:00~21:00 会場:東京大学農学部弥生講堂アネックス・講義室 ◇ SADI1月定例講演会では、木工デザイナーの坂本茂さんをお招きし、Yチェアーについてのご講演、そしてYチェアーのペーパーコード張りを実演頂きました。 坂本さんはディー・サイン(現、カール・ハンセン&サン ジャパン)でYチェアーの販促、商品管理などに従事された後、sim designを設立。デザイナーとして活動する他、ペーパーコードの張り替えや修理でもご活躍されています。 今回取り上げて頂いたYチェアーは、ハンス・ウェグナーが手掛けたイスの中でも特に人気の高いものですが、興味深いことに、1950年の発売当初は、デンマーク国内ではあまり注目されず、限られた店舗にしか置かれていなかったそうです。 講演会の前半では、坂本さんご自身が尽力された、Yチェアーの立体商標についてお話くださいました。商標とは、商品やサービスにつける標章のことを言い、中でも立体的な形状からなる商標のことを立体商標といいます。商標を取得することで、模倣品から法的にYチェアーを護ろうとするも、前例の少なさなどから、登録までには様々な壁があったそうです。 その後登録が認められ、現在では法的にそのデザインが護られるようになりました。お話の中でも特に印象的だったのは、模倣品はすぐに壊れてしまうものが多い、とおっしゃっていたことです。同じようなデザインのイスを安く買っても、結局はすぐに壊れてしまい、その修理にお金がかかってしまう。だから、本当に良いものを買ってほしいのだと。 講演会の後半では、Yチェアーのペーパーコード張りを、坂本さんに実演頂きました。ペーパーコードとは樹脂を含ませてよった紙紐のことで、現在はほとんどが家具に使われていますが、元々は、農作業で藁を束ねるために使われていたのではないか、とのこと。 Yチェアーに使用されているペーパーコードはデンマーク製ですが、ペーパーコード自体は日本や台湾でも作られているそうです。デンマーク製のものと日本や台湾製のものとでは、紙をよる方向が逆になっているのですが、面白いことに、その違いに明確な理由はないようですが、デンマーク製のペーパーコードの方が張りやすい、とのこと。 坂本さんご自身の拘りとしては、手袋をしないこと、を挙げられていました。手袋の繊維や汚れがペーパーコードについてしまうことや、指先の微妙な感覚を大切にされているためです。特に冬場は乾燥で指先を傷めることも多々あるとのことで、テーピングされた指先はまさに職人の指でした。 初めは遠巻きに見ていた来場者も、Yチェアーが仕上がってくるにつれ、段々と前のめりに。間近で見るペーパーコード張りに皆さん興味津々の様子でした。 坂本さんは1日4~5脚、年間300脚以上のペーパーコード張りを行われているそうで、開始から1時間足らずでYチェアーが完成しました。ペーパーコードの最後の一本がカチッとはまった瞬間には、会場から感嘆のため息が漏れていました。 #
by sadiinfo
| 2020-02-03 20:55
| 講演レポート
2019年 11月 15日
【SADI 2020年1月定例講演】 『Yチェアのペーパーコード張り実演を通して、Yチェアを知る』 坂本茂 氏 (北欧家具修理) ◇ 1950年に発表されてから60年以上経った今も製造され続けているYチェア。日本では、1962年からデパートで販売されるようになりましたが、その1年前、雑誌「室内」の特集記事 “デンマーク家具”の中でYチェアが紹介されています。その記事を寄稿した島崎信氏と共に、デザインだけでなく、模倣品や立体商標に関しても考察していきます。また、ペーパーコード張りの実演を通して、素材についても、より深く知っていただく機会になればと思います。 [講師]坂本茂 氏 多摩美術大学中退/品川高等職業訓練校木工技術科終了。 株式会社五反田製作所/ディー・サイン株式会社(現カール・ハンセン&サンジャパン株式会社)などを経て2014年 sim design設立 。カール・ハンセン在籍中は、商品管理の責任者として輸入業務やペーパーコードの張り替えをしながら、Yチェアの立体商標出願に奔走。2016年、共著で「Yチェアの秘密」(誠文堂新光社)を出版。1998年 朝日新聞社主催第1回「暮らしの中の木の椅子展」最優秀賞|2015年 工芸都市高岡クラフトコンペティション/ファクトリークラフト部門グランプリ |東京造形大学デザイン学科室内建築専攻領域非常勤講師 日時:2020年 1月24日(金)19:00~20:30 (受付18:30~) 会場:東京大学農学部弥生講堂アネックス・講義室 東京都文京区弥生1-1-1、東京大学弥生キャンパス内 地下鉄南北線「東大前駅」より徒歩1分 >> アクセス 参加費:一般 1500 円/学生 500 円/会員 1000円/学生会員 無料 定員 : 30名(会場先着順) ※事前申し込みは必要ありません。直接会場までお越しください。席は充分に用意しておりますが、満席となった場合は立ち見でのご聴講となる可能性がございます。なるべくお早めに会場入り頂けますようお願い致します。 お問合せ: SADI企画委員会(担当:関本) lec@sadi.jp #
by sadiinfo
| 2019-11-15 08:17
| 講演会
2019年 11月 09日
今年のクリスマスは例年と少し趣向を変えまして、会場はスウェーデン料理の老舗であるレストラン・ストックホルム(赤坂)にて開催致します。本格的なスモーガスボードをどうかお楽しみください。また今年は歓談時間をより多く取り、皆さまの相互交流の機会となりますよう企画しました。会員はもちろん一般の方のご参加も大歓迎です。万障お繰り合わせの上、ご出席くださいますようお願い申し上げます。 会員はもちろん一般の方のご参加も大歓迎です。 万障お繰り合わせの上ご出席下さいますようお願い申し上げます! 『SADI北欧クリスマスの集い2019』 日時: 2019年12月7日(土) 18:30-21:00 (受付18:00-) 会場: レストラン・ストックホルム 東京都千代田区永田町2-14-3 東急プラザ赤坂1F TEL: 03-3509-1677 地下鉄 赤坂見附駅より徒歩1分 http://www.stockholm.co.jp/会費: 正会員 5,000円,学生会員 2,000円, 一般 6,000円,一般学生 3,000円 主催: SADI 北欧建築・デザイン協会 ■ お申込み: お名前とご連絡先、会員|非会員の種別を以下のFAXまたはメールまでお願いします。 #
by sadiinfo
| 2019-11-09 09:34
| イベント
2019年 10月 16日
![]() 『北欧のテキスタイルデザインと私』 講師:鈴木マサル氏 (テキスタイルデザイナー) 日時:2019年10月15日(火) 18:30~21:00 会場:東京大学農学部弥生講堂アネックス・セイホクギャラリー ◇ 昨晩はSADI定例講演として、テキスタイルデザイナーの鈴木マサルさんをお招きしてご講演を頂きました。鈴木マサルさんはご自身のファブリックブランド OTTAIPNU(オッタイピイヌ)を主宰され、国内のみならずマリメッコやラプアン・カンクリといった北欧のブランドともコラボレーションをされ、毎年多くの作品を発表されておられます。 冒頭に鈴木さんは、どうして北欧(フィンランド)のファブリックはかくもカラフルで大柄なデザインが多いのかという点について、マリメッコの代表的なテキスタイルパターンである「ウニッコ」を引き合いに出されて解説して下さいました。それは1950年代のポップアートの流れと無縁ではないのではないかとのことで、ウニッコと同じく1964年に発表されたアンディ・ウォーホルの「フラワーズ」と名付けられたカラフルなポップアートとの類似点も指摘されていました。 マリメッコ以前のフィンランドのテキスタイルは、必ずしもカラフルではなく、むしろ地味な色調でデザインの系統も全く異なるものであったようです。マリメッコといえば若い女性を中心に大変人気があり、今や北欧デザインのアイコンともなっていますが、そんなマリメッコに多大な影響を与えたと思われる50~60年代のポップアートの影響力や、その流行を敏感に取り入れたマリメッコ創業者のアルミ・ラティア、そしてマイヤ・イソラの先見性は素晴らしいものであったとあらためて感じました。 また個人的には、あの大胆なパターンの生地はどうやって使うのだろう?というのがずっと素朴にあった疑問でしたが、鈴木さんもまたそんな素朴な疑問をそのまま口にされておられました。北欧デザインといえば、アールトのように合理的かつ機能的な空間やデザインを思い浮かべますが、テキスタイルに関しては、必ずしも機能的ではない、むしろ使い勝手を制約するようなデザインであることなども指摘されておられました。 ◇ 後半には鈴木さんご自身の仕事をご紹介下さいましたが、ご自身のお仕事のキャリアも万人受けするような無地のカーテンデザインの世界から始まり、その反動からマリメッコのようにカラフルで、その生地をどうやって使うのか、ご自身でさえ想像がつかないようなデザインへと向かっていった経緯なども語って下さいました。 念願であったマリメッコとの協働とその裏側のお話しも大変興味深く、またアルフレックスとの協働で提案された色の洪水のようなファブリックパターンにも驚かされ、それが実際に完売したという事実にもまたびっくりでした。 氏のデザインは自由そのもので、予定調和を破り、それを使う人に挑戦状を突きつけるようなデザインとも言えるかもしれません。ご自身のデザインされた人気の傘のシリーズも「こんな派手な傘、さすのに勇気が要るでしょう?」といたずらっぽく笑っておられました。「こういう色の付いたものを選ぶのは勇気なんです。でもそれを自ら選んで身につけることで気持ちが前向きになり、何かが変わると思うんです」とおっしゃられていたのがとても印象的でした。 北欧デザインというとシンプルで、生活に寄り添ってくれる”優しいデザイン”であると我々は認識しているかもしれません。マリメッコも「かわいい」という言葉で括られてしまいがちです。そころがその裏側にある「自由」への希求と、それを積極的に身につけて生活を豊かに彩っていこうとする北欧の人たちの精神には、けして与えてもらうだけではなく、自分たちで生活をつくり出してゆこうとする熱い情熱があるような気がしました。 色って自由の象徴なんだ、もっと我々は自由に暮らして良いんだ、という勇気をもらった講演でした。我々は知らぬ間にいろんなものに縛られていることにも気付かされました。デザインとは自由そのものなんですね。 鈴木マサルさん、素晴らしいお話しをありがとうございました! 文:関本竜太(SADI企画委員長) #
by sadiinfo
| 2019-10-16 19:24
| 講演レポート
2019年 09月 11日
【SADI 10月定例講演】 『北欧のテキスタイルデザインと私』 鈴木マサル 氏 (テキスタイルデザイナー) ◇ 北欧のテキスタイルといえば多くの人がマリメッコのようなカラフルで、大きなパターンのものをイメージすると思います。ただ、ああいったスタイルは昔からあった訳ではなく、20世紀中頃以降に登場したものなのです。どのような経緯であのスタイルが生まれ、支持されたのか。どのような形でインテリア空間に使われているのか、私自身の仕事も例に挙げながら考察していきたいと思います。 [講師]鈴木マサル 氏 多摩美術大学卒業後、粟辻博デザイン室に勤務。 1995 年に独立、2002 年に有限会社ウンピアット設立。2005 年からファブリックブランド OTTAIPNU(オッタイピイヌ)を主宰。自身のブランドのほか、マリメッコ、カンペール、ユニクロ、ファミリア、zoffなど国内外のさまざまなメーカー、ブランドから作品をリリース。主な個展として、2014年「鈴木マサル傘展」(青山スパイラルガーデン)、2017年「鈴木マサルのテキスタイル展」(三菱地所アルティアム)等。2016 年に作品集『鈴木マサルのテキスタイル』(誠文堂新光社刊)を出版。 東京造形大学造形学部デザイン学科 教授。 http://masarusuzuki.com http://ottaipnu.com 日時:2019年 10月15日(火)18:30~20:30 (受付18:00~) ※講演後には懇親会を予定しております|講演時間は90分 会場:東京大学農学部弥生講堂アネックス・セイホクギャラリー 東京都文京区弥生1-1-1、東京大学弥生キャンパス内 地下鉄南北線「東大前駅」より徒歩1分 >> アクセス 参加費:一般 1500 円/学生 500 円/会員 1000円/学生会員 無料 定員 : 70名(会場先着順) ※事前申し込みは必要ありません。直接会場までお越しください。席は充分に用意しておりますが、満席となった場合は立ち見でのご聴講となる可能性がございます。なるべくお早めに会場入り頂けますようお願い致します。 お問合せ: SADI企画委員会(担当:関本) lec@sadi.jp #
by sadiinfo
| 2019-09-11 10:04
| 講演会
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