須長檀氏講演会| 『乗り越えられた北欧のイメージ』
2009年10月23日(金) 工学院大学28階第一会議室
SADIの定例講演会.今回はデザイナー須長檀氏を講師に迎え,最新のスウェーデンを中心としたデザイン事情についてお話しを伺いました.
須長氏は10年にもわたり,スウェーデンにて家具インテリアデザインの留学・実務を積まれ,今年帰国されたばかり.留学だけでなく,一デザイナーとして数々のプロジェクトに関わってこられた須長氏ならではの北欧感や,リアルなお話しの数々をお聞きすることができました.
我々は「北欧デザイン」と聞いたとき,ある種のアイコンを頭に浮かべます.我々にとっての北欧とは時に古き良き時代のアイコンとなっている側面が少なからずあると思います.
北欧の中でもスウェーデンは,ある意味時代を動かした世界的巨匠が少ない国とも言えます.固定的なイメージやアイコンを持たないスウェーデンにこそ,「北欧のイメージ」を「乗り越える」ことができる素地があると須長氏は語ります.
後半には須長氏の現地での家具プロジェクトの数々を紹介して頂きましたが,その完成度には驚かされました.須長氏は現地の企業に所属することなく,あくまで一人のデザイナーとして対等にスウェーデンの一流企業から依頼を受けて活動を続けてきました.その才能とバイタリティには同じ日本人として誇りを感じます.
今回日本への帰国と同時に,軽井沢ハルニレテラスにご自身のお店をオープンさせた須長氏.今後単なるデザイナーとしてというより,メーカーとしての視点を持つデザイン活動を続けてゆきたいとのこと.デザイナーのイメージを乗り越える,今後日本での更なる活躍が楽しみです.
須長檀氏のお店・>>
NATUR
(担当:関本竜太)
懇親会の様子