建築雑誌
『建築技術』5月号に,先日のSADI25周年記念講演「内藤廣講演会」の記事を掲載して頂きました.
原稿は建築家で,内藤廣事務所OBでもある田井幹夫氏によるもので,当日の講演内容を忠実に再現したレビュー記事となっています.また田井氏のフィルターを通した考察により,当日の内藤氏の意図した講演の真のエッセンスが抽出されているように感じました.
この記事は講演に来れなかった方も,お聴きになった方も是非お手にとってご覧頂けたらと思います.個人的には特に記事後半,内藤氏のメッセージとして「建築という狭い世界のことだけではなく,広く外の世界と向き合わなくてはいけない」という言葉にははっとしました.
私も一建築家として日々感じていたことではありましたが,同時に,「建築」を「北欧」という言葉に置き換えてみると….実はこれはまさに我々がこの企画に込めた思いでもありました.「内から外へ」を文字通り,建築的な主題として講演会では受け止めていたのですが,実は見事にこちらの意図を汲んだ講演内容になっていたのだということにあらためて気づかされました.
内藤氏にはそこまではお話ししていませんでしたし,また内藤氏もそこまで意識してお話しされたかどうかは定かではありませんが,この講演を契機として,当協会もより社会に開かれた会となればと思いをあらたにしているところです.